夏の終わりが近づく頃になると、アブラゼミがジィージィーと活発に鳴き出す。
季節の変化を敏感に感じ取っているのだろう。
一般にアブラゼミは6年くらいを地中で過ごし、地上に出て羽化して成虫になるが、羽化したアブラゼミの寿命は短く、一週間程度である。
その間に伴侶を見つけ、メスは産卵し、卵は翌年の春〜初夏に孵化する。その後地中に潜り、木の根に辿り着き樹液を吸って育ち、数年を過ごす。
他のセミも似たようなもので、何とも儚いセミの一生である。
やかましく聞こえる鳴き声も、精一杯の命の雄叫びだろうか?